天までとどけ           ~自然農

山里で一喜一憂しながら毎日を送る、3児と猫2匹の母のつれづれ日記

命を差し出す

収穫するのに丁度いい時期「旬」というのは10日ほど。
上旬、中旬、下旬っていうのはそういうことかな?
30日を3で割ると10日!

うちのように、毎日いろんな野菜を組み合わせて送っていると
必ずしも旬では無い。
早くから収穫するし、遅くなっても残しておいて採る。
そうしないと10種類そろわないから。
でもそのうちひとつかふたつは旬のものがある。
ぴったり適期!というやつ。

そしてそういう野菜は採りやすい。
ちょっと前から白菜がそんな感じ。
1ヶ月前はまだ早かったので、収穫は一苦労。
根っこがなかなか切れなくて
まず大量の土とともに引っこ抜いて横にしてから
包丁で根っこを切っていた。

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今は少し傾けて、根っこの辺りに少し包丁をあてると
ぱきっと切れてしまう。
まるで牛のみーちゃんが殺される時に
首を差し出したようで、私は胸が苦しくなる。

人参もそう。
ひげも少なくて、抜くだけで美しい。
早くても遅くてもあるいは成長する時に不足が沢山あると
ひげがしっかり伸びて抜きにくく
抜いた後、ひげをむしらないといけない。

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今はするりときれいな肌。
どうぞ、抜いてと言っているようだ。

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どうして神様は人間が食べないといけないように作ったんだろう?
不食は可能らしいが
それでもやはり、「食べる」という喜び、欲求。
食べるために働いたり、何かをしたり、、。
そういう枷(かせ)をどうしてはかせたんだろう、、。
そんなことを考えながら、収穫をしていた。

ふと思いついた言葉「感謝」
誰にも頼らず生きていたら感謝はいらない。
こうやって多くの命をもらって生きていかないといけないこと。
命を差し出してくれる野菜、花、生き物達。


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氷点下の中できれいに咲く花も
人間に愛を与えて枯れると聞きました。

IMG_0172.jpg

もうただ「感謝」しか、ないな。

美味しく食べる、楽しく食べる、幸せに食べる。
感謝して食べる。全ての愛に感謝する。

最近、涙もろい私です。(笑)

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夕方、ほんの短い間、虹が出ました。
ちゃんと撮れなかったけど、二重の虹。


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「心を込めて『いただきます』『ごちそうさま』を」


その絵本の帯に、一人の名も無い主婦のメッセージが書かれていた。

「朗読を聴いて、うちのムスメが食事を残さなくなりました」

絵本に食肉加工センターの「坂本さん」という人が登場する。
実在の人物である。

坂本さんの職場では、毎日毎日たくさんの牛が殺され、
その肉が市場に卸されている。

牛を殺すとき、牛と目が合う。

そのたびに坂本さんは、「いつかこの仕事をやめよう」と思っていた。

ある日の夕方、牛を荷台に乗せた1台のトラックがやってきた。
「明日の牛か...」と坂本さんは思った。

しかし、いつまで経っても荷台から牛が降りてこない。
不思議に思って覗いてみると、10歳くらいの女の子が、牛のお腹をさすりながら何か話しかけている。
その声が聞えてきた。

「みいちゃん、ごめんねぇ。みいちゃん、ごめんねぇ...」

坂本さんは思った。

「見なきゃよかった」

女の子のおじいちゃんが坂本さんに頭を下げた。

「みいちゃんはこの子と一緒に育てました。
だけん、ずっとうちに置いとくつくもりでした。
ばってん、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。
明日はよろしくお願いします...」

「もうできん。この仕事はやめよう」
と思った坂本さん、明日の仕事を休むことにした。


家に帰ってから、そのことを小学生の息子のしのぶ君に話した。
しのぶ君はじっと聞いていた。
一緒にお風呂に入ったとき、しのぶ君は父親に言った。

「やっぱりお父さんがしてやってよ。
心の無か人がしたら牛が苦しむけん」

しかし坂本さんは休むと決めていた。
翌日、学校に行く前に、しのぶ君はもう一度言った。

「お父さん、今日は行かないけんよ!(行かないといけないよ)」

坂本さんの心が揺れた。
そしてしぶしぶ仕事場へと車を走らせた。

牛舎に入った。坂本さんを見ると、
他の牛とおなじようにみいちゃんも角を下げて威嚇するポーズをとった。

「みいちゃん、ごめんよう。
みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん。ごめんよう」
と言うと、みいちゃんは坂本さんに首をこすり付けてきた。

殺すとき、動いて急所をはずすと牛は苦しむ。
坂本さんが、「じっとしとけよ、じっとしとけよ」と言うと、
みいちゃんは動かなくなった。

次の瞬間、みいちゃんの目から大きな涙がこぼれ落ちた。
牛の涙を坂本さんは初めて見た。

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「みやざき中央新聞」6/22(月)号の社説より(編集長:水谷謹人)
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*** COMMENT ***

いつも
ありがとうございます
昨夜は写真見て頂いて
嬉しかったです

Wで…ありがとう(^O^)
虹、物凄く美しいですね~私は室内で仕事なのでめったに見れないので
嬉しいです
写真ありがとうございました


牛のみぃちゃんて本の主人公とかですか?

追加して書いて頂いたんですね…

ありがとうございます

帰りの電車の中でまた泣きました

佳古さんへ

主人が写真や文章を追加してくれたようです。
私は今知りました!

もう泣きたくないので読みません(うるうる)
電車の中で、大丈夫でしたか?

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プロフィール

丹羽 泰子(なかよし家族)

Author:丹羽 泰子(なかよし家族)
有機農業を始めて、もう15年。すっかり、農家のおばさんです。採れた野菜の加工品や、小麦を使ってパンやピザ生地など作りながら、全国の皆さんに、取れたての野菜と一緒に送っています。


農家民宿もやっています。
先日テレビで紹介されました。
私が話してます。(笑)
皆さん、泊まりに来て下さいね。

(右下の「全画面」ボタンをクリックすると、
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